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彼女は5年1組、ぼくと同じクラスになった。葉山七実、それがキレイなあの子の名前だ。
「真野君……?」
葉山さんがぼくの席に来る。
「昨日私の家に来たよね?」
「いや、たまたま通りがかっただけさ、たまたま……そうだ。朝、学校に一緒に行こう!」
「え?」
「ぼ……ぼくの家が、君の家に一番近いみたいだしっ」
必死になってぼくが誘うと、葉山さんは「いいよ」と言った。
毎日、彼女と一緒。
ぼくは遅刻しないよう目覚まし時計を2個セットして、母さんにひどく笑われた。
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