第58話 徒歩5分のパントマイム (テーマ『五分間』)

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 こうして毎日ぼくは学校の道すがら、彼女とおしゃべりする。  好きなアイドルの話。  お互いの家族の話。  休みの過ごし方。  思った以上にぼくらは気が合った。  ぼくは冗談を言いふざけるけれど、葉山さんは大人しいタイプで控えめに頷く。  だからぼくはいつも頼れる奴のように振舞った。 「なんでもぼくに言いなよ」
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