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「嫌ならやめても良いけど……」
「別になんとも思わないから、あなたの好きにすれば良い。あ、するなら避妊具をつけてね」
躊躇いも恥じらいもない少女に、男は心の中でため息をつく。
彼女が求めてきたのは、生徒の――同級生の個人情報だ。
男は教師でありスクールカウンセラーで。
少女はその教え子のひとりだった。
「後悔しないでよ?」
「早く終わらせて」
避妊具を付けた男性器が未成熟な女性器を抉じ開けていく。
ミシミシと音がしそうな程に深く打ち込まれた楔。
初めて受け入れる質量に裂けて血を流す少女の秘部。
「人を殺したいの。どうすればいい?」
カウンセリングルームに飛び込んできた彼女はそう言った。
「何でそう思うの?」
「殺したいから。死んでいく姿を見たいから。ねえ、死ぬときってなにを考えるのかな」
感情の薄い瞳が輝くのは、人を殺したいと言う時だけだ。
根気よく話を聞き続けていた彼に、ある日少女は言った。
「死にたい人間なら殺しても良いでしょ。ねえ、死にたがりな子を教えて」
彼女が求めてきたのは、死にたいと口にする生徒の個人情報。
自殺志願者なら殺しても良いだろうと、目を輝かせる。
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