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「・・・梓は無理をしているように見えて仕方がないんだ…」
「私は無理なんて…」
「俺は梓の従兄かもしれない。高屋副社長になら、お前を任せていいと思っていた。でも・・・こんな形でお前を…一人にして…」
辰希さんの切なげな声が室内に響く。
「…私は一人じゃない…雅が居るから…」
「梓…」
「…私の訊きたかったコトはそれだけです。失礼します」
私は辰希さんに頭を下げて出た。
外では瑠音さんが立って、私が出て行くのを待って居た。
「・・・辰希さん…貴方のコトばかり気にしてるわ…」
「え、あ・・・」
私は瑠音さんと顔を合わせる。
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