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「あっ!?」
互いにエントランスに縫い留められるように立ち止まった。
「帰り?」
「あ、はい・・・」
「俺も帰りだ…」
浩明さんに会うのは一ヵ月振り。
「同じマンションなのに…全然会いませんね…」
「あ、俺…先週まで三週間ほど、仕事で海外出張していたんだ…」
「あ、どうりで・・・」
私達は互いに笑い合った。
雅は浩明さんの顔をジッと見ていた。
「雅君だっけ?
随分と見ない間に大きくなったな…」
「子供の成長は早いから…そうだ・・・出来たら、部屋に寄って下さい…傘返しますから…」
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