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「あ…別にいいのに…」
「いえ・・・」
彼のカードキーでエントランスのドアのロックを解除してくれた。
そして、そのまま三人で部屋に行く。
「悪いな…」
浩明さんを玄関先に待たせ、私は雅をリビングに連れて行き、その足で奥のクローゼットへと一人で彼に借りた折り畳み傘を取りに行った。
「ありがとう御座いました」
私は浩明さんに傘を返した。
「・・・ありがとう…じゃ俺はこれで・・・」
ガタンと大きな音がリビングの方から響いて来た。
「何だ?今の音…」
浩明さんは訝し気な表情になった。
「見て来ます・・・」
私は慌ててリビングルームへと向かう。
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