大嫌いなあの子の、パパ

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 囁き一つで、まるで催眠術にかかったように腕は無意識に上がり、一瞬視界が遮られたと思ったら、シャツが腕から抜かれていた。  みさとは思わず両手で自分の体を抱きしめた。岩井はその手首を片手で掴む。 「ダメだよ。ちゃんと見せてごらん」  そう言って、顔を覗き込みながら右腕も下ろした。  下着のつけていない胸が、露わになる。相手の目が、少し見開いた。 「意外と大きいんだね。乳首もピンクで、すごく綺麗だよ」  岩井は露わになった乳房を、下からすくい上げるように軽く揺らしながら、熱のこもった声音で言った。 「そん……な、じっと見ない……」  みさとが言い終わらないうちに肩に手が置かれ、ベッドに押し倒されていた。岩井はすぐに乳房を両手で包み、指を食い込ませるようにして揉んでくる。 「あはぁっ……」   峻烈な刺激に思わず声をあげ、みさとは慌てて手の甲で口を押さえた。 「この乳首と乳輪……。今度イーピン見たら、みさとちゃんの乳首を思い出しそうだ」  岩井の言う麻雀牌の一つを思い出すと、みさとは恥ずかしさにいやいやと頭を振った。それでも胸から断続的に送り込まれる刺激に、息を乱して肢体をよじらせる。
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