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だけどわたしは違う。
ツイッターで知り合った他人と、現実世界で、会う?
現実ですら人間関係のままならないこのわたしが?
そんなこと無理に決まっている。
途端に思考は現実世界へと引き戻された。
【あお@ すみません。その日は用事があるのでギリギリの到着になってしまうので、難しいと思います】
用事なんてない。明日はヴィケルカールの為だけの日だ。わたしはスマートフォンの画面を裏返して布団の上に置くと、そのまま倒れこんだ。湧いた感情も、とうてい説明できなかった。
◆
朝起きると、外の世界を容赦なく塗り潰すように大雨が降っていた。体もどことなく重たく感じる。
わたしは昼過ぎまで布団を被ったままうずくまっていた。ライブも行くかどうか、正直なところ迷った。こんな心身状態で楽しめるか自信がなかった。
それでも、次を逃せば彼らにいつ会えるか分からない。わたしは這い出すようにして自室からのろのろと出た。
居間に行くと母親が電気もつけずに薄暗いキッチンで立ったままコーヒーを飲んでいた。
「あかりちゃん、どこか出かけるの?」
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