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さくらが画面を覗きこんでくる。
新着通知。
【くらげ@ 今日はありがとうございました! やっとお会いすることができて嬉しかったです!】
ほら見なさいと言わんばかりにさくらがわたしを見つめてくる。
わたしはくらげ青年にもさくらにもなんともいえない感情が湧きあがってくるのをどうにか抑え込む。
ふたりともどうしてわたしなんかに構ってくれるのだろうか。社交性に溢れているあなたたちなら、もっと他にも関わるべき人間がたくさんいる筈なのに。
「代わりに打つ?」
「けっこうです」
溜息を大きくひとつ。
【あお@ こちらこそ金曜日はありがとうございました。あの後風邪を引いてしまい寝こんでいました。心配かけてすみません】
「あたしの言ったことそのままじゃん」
「ほっといて」
「いやー、でも、初めての浮いた話になるといいな」
楽しそうにさくらが笑う。
そこでランチセットのパスタが運ばれてきたので、話題はいったん中断した。
さくらの彼氏たちの話や合コンであったことを延々聞かされた、とも説明できる。
◆
【くらげ@ ライブ最高だった! 自分も頑張ろうって思えた】
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