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「そもそも、合コンに誘ったってうまくいった試しがないしさ。それがあたしには信じられない」
順調に四年制大学を卒業して、事務職に就き、女性誌の1ヶ月コーディネートに出てくるような毎日を送っているさくらには、わたしのことは不可解な生き物に映るのだろう。
「せめて年内には彼氏をつくること。そして、真っ先にあたしに会わせること」
なにがそんなに楽しいのか、さくらは何を口にしても艶の落ちないぽってりとした唇で呟く。
「あたしが見極めてあげるから。そいつを」
◆
朝、目が覚めて、布団を被ったまま、真っ先にすること。
水色の背景に白い鳥のマークが浮かぶツイッターのアイコンをタップする。
おはようの文字が並ぶタイムラインをぼんやりと眺める。どんな人間なのかは知らないけれど、毎朝、彼もしくは彼女たちが朝を告げるのを確認することは、いつの間にかルーティンワークになっていた。
ツイッターに登録したのは3ヶ月くらい前のことだ。
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