はじまり

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私はモヤモヤしたまま、車内を過ごした。 「次はーシブタニステーション……シブタニステーション……」 まずい! 降りなきゃ! そそくさと電車から降りて、改札口へと向かった。 「みこちゃん、お疲れー! 」 今更ながら、紹介しよう。 私がいつも会っている友人の名前は、『野原百合子(のはらゆりこ)』という。 とても優しいし、料理はできるし、最高よ! 少なくとも、違和感を抱く前までの私は、そう思っていた。
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