0人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ
20XX年、夏。
最近近所に新しくコンビニができた。大変ありがたい。
お陰でメシに困ることはないし、近くのコンビニとはやはり便利だと感じる今日この頃。
そして最近、新しい女の子が入ったようだ。
高校生かな?大学生かな?とにかくまだ若そうで、初めてのアルバイトであろうことがひしひしと伝わってくる。
僕には何もできないけれど、心の中で君の成長を応援しているよ。
今日はその新人の女の子から、ビールとタバコ、そして充実しているホットスナックの中から焼鳥を買った。
タバコは番号で伝えてもなかなか見付けられずにオロオロしているし、お釣りはバラバラとカウンターにぶちまけていた。
「すいませんっ…!」
わたわたと慌てる彼女に、俯きながら右手を挙げて『気にしないで』と合図する。
伝わったかな?オジサンの合図…。
この日はなんだか家に帰るのが惜しくって、近くの公園に立ち寄ることにした。
公園に持って行くのがビールと焼き鳥、そしてタバコ…か。
随分と大人になったものだ。
ベンチに腰を下ろし、タバコをふかして天を仰いだ。目を瞑ると、未だ昨日の事のように思い出される。
あの夏出会った、彼女との思い出を。
最初のコメントを投稿しよう!