オープンシークレット

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彼女にはオープンにしている隠しごとがあった。 既婚者で子供も2人いる、子育て真っ最中だ。 「はぁ~かわいいなぁこの娘」 そう呟きながら日課になっている気に入った娘のSNSを覗き見している。 誰にも咎められない昼のひととき。 自撮りしたのであろう写真をガン見する。 「あ~たまらん。この腰から太もものラインとふくらはぎ。むっちりしてて…」 端からみたら完璧なド変態かもしれないが、彼女は隠すことなく誰の前でも同性を誉める。 容姿はしかり、ボディラインや声に至るまで。 自分にはない、同性の、特に下半身の女性らしいむっちりとしたラインがとてもとても好きなのだ。 旦那の前でもお構いなしに女性について語る。 少々引かれているのにも気づいているが、口に出して言葉にしていないと欲望が頭をもたげるのだ。 異性も同姓も、恋愛対象で、且つ肉体関係を持ちたいという欲望が。 まあ浮気は絶対しない。 旦那にずいぶん惚れ込んでいるから、浮気をしたい願望はない。 ただ、脳内においては………。 皆まで語るまい。
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