今日から始まる貴方との幸せ

1/3
5人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ
プルルル。。プルルル。。 電話の音が一人で住むには広すぎる家に鳴り響く。 その音で僕は目覚めた。 くそこんな朝になんようだ。 苛つきながらも電話に出ると警察署からだった。 落とし物が届いていると何故電話番号知っているんだと聞くと身分証明書が入っていたらしい。 とにかく来てくれと言われたが落とし物をした覚えはない。。 いや落としたことにすら気付いてないのかもしれない。 そう思い僕は警察署に行った。 確かにそこで見た落とし物の鞄の中は僕の身分証明書や僕の名前が書かれたもの。 僕の指紋で開いたスマホまであった。 でも落とした記憶はない。 そもそも僕はスマホなんて持っていたか。。? 疑問に思いつつもどう見ても僕の物なため下手くそな愛想笑いをしながらありがとうございましたなんて行って家に帰った。 家に帰り鞄の中身をぶちまけるとスマホに財布にタオルやモバイルバッテリー。 それに手帳のようなものも入っていた。 でも財布がなくなれば普通気付くのに何故僕は気付かなかったんだろうか。 違和感を覚えながら僕は手帳を開いた。 中にはびっしり予定が書き込まれていた。 だがほぼ全てが仕事の事ばかりだ。 やっぱりこれは違う人のものじゃないか。。? 僕は手帳なんて持ってないしこんなブラック企業みたいな会社にはつとめていない。 一体どうなってんだ。 4月からどんどんページをめくっていくがこの手帳の持ち主はヤバイぞ。 休みがほぼないじゃないか。 それに朝から深夜まで仕事ってどうなってんだ。。 休みの日も会食や営業先に行く予定が書かれていて休みではないじゃないか。 仕事の予定だけの12月のページが終わるとその後は簡単な日記のようになっていた。
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!