1人が本棚に入れています
本棚に追加
「……大丈夫ですか?」
「へ…」
「ずいぶん眠っていたみたいですけど。帰らなくていいんです?」
柱についてる時計を確認すると、部活動の時間が終わりそうな時刻。
放課後、すぐにここに来てから、数時間は眠ってしまったようだった。
「…あの、迷惑かけてすみません」
「いえ、別に。どうせ部活動の時間が終わるまでは、ここも閉められないので」
わたしの心臓は、これまでに考えたことのないくらいに速く動いていた。
まさか、こんな形で西川先生と会話ができるなんて。
授業を受けているだけの、ただ眺めているだけの関係から、進歩した。
最初のコメントを投稿しよう!