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~取り調べ中~
「おい!いい加減に吐け!お前がやったんだろおおお!」
「やってねえよ!」
「いいからいいから。おい、かつ丼とってやれ」
「かつ丼はええけど、俺じゃねえから!やってねえっつってんだろ!」
「お前、田舎のおふくろさん。昼夜働いてるらしいな」
「おふくろは関係ねえだろ!やってねえもんはやってねえんだよ!!」
「(おい、どうだ?)」
「(だめですね。ぜんぜん落ちませんね)」
交機のちーちゃん、取調室に白バイで突入!!!
「ごるああああああああああああああああ!!!」
「な、なんだ!お前は!!」
「君ぃ!君は交通課だろ!」
「うるせええええええええええええ!!!お前らはやり方がぬるいんだよ!!いいか!俺様が『落としかた』ってものを見せてやるから!よーく見とけ!!!」
「だからやってねえっつってんだろ!!!俺じゃねえよ!!!」
ちーちゃん、背負い投げからの寝技へ。
「ん?おい!やめろ!やりすぎだぞ!」
締め技で気絶。
「ほら見ろ。俺様にかかれば二秒だ!二秒!!コツはこの首のとこ?頚動脈洞を圧迫するのね。ほら、ここ、ここここ。な、すぐ『落とした』やろ?ほら、何ボーっとしてる。ペン貸せ。えーと、こいつの手に持たせて、『ぼくがやりました』っと。ほらよ。じゃあ、俺様は忙しいからな!あとよろしく!」
ぶおおおおおおん!!
「どうします?これ?」
「・・・。あいつ、『手帳』落としていきよったぞ・・・」
「お待たせしましたー。かつ丼ですー」
「・・・。とりあえず熱いうちに食うとくか・・・」
これでも書いた始末書は結構な数であるちーちゃんであった。
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