7人が本棚に入れています
本棚に追加
「うわぁぁぁぁぁぁんっ!!」
廊下から逃げ帰り、部屋に鍵を閉め、私はベッドに突っ伏して泣き叫んだ。
「お父さんっ、お母さんっ!!!あぁぁぁぁぁっ!!!」
なんで…なんで?!どうして?!!あんなに優しいお父さんとお母さんが……
神様!どうしてお父さんとお母さんが死ななければならなかったのですかっ?!
ばんっとベッドに拳を叩き付けるとピンッと音がした。
「……」
顔を上げると目に入ったのは両親が最後にくれた誕生日プレゼントのオルゴール。
「お父さん…お母さん……」
手を伸ばし、オルゴールの蓋を開けると優しいカノンの曲が流れてきた。
「…うっ…うぅ……」
涙がポタポタと落ちる…。
「どうして……」
私を置いていっちゃったの…
お父さん…お母さん…
私、お父さんとお母さんにいっぱい言いたいことあったんだよ?
ねぇ……
どうして…
……
・・・
最初のコメントを投稿しよう!