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理央は顔の角度をちょっと変えると、普通にキスをしてくる。
なんか慣れてるんだよね、理央。
「なにか気に入らない?」
私の表情を見て取った理央は少しだけ心配そうな顔をする。
「その女性慣れしてる感じがムカつく」
「もしかして妬いてる?」
「なんで妬かなきゃいけないのよ」
繋がれた手を離そうと、手を引き抜こうとするけど、理央は自由にはさせてくれなかった。
「ちょっと目を離している隙に、余所見をしてたのは誰?」
「余所見?」
「舞ちゃんは僕だけを見てればいいんだよ」
「へっ?」
「舞ちゃんは僕を絶対好きになるから」
「何言ってるの?」
「そうなるように頑張ってきたし、これからも頑張るから」
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