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「なんか、理央、今日、ちょっとおかしくない?」
「約束して欲しいんだ」
「何を?」
「今の僕の気持ちとちゃんと向き合うって」
「理央?」
「すぐに答えを出せとは言わない。受験が終わるまでは、保留にしてあげる。だからちゃんと考えて。逃げるの無し。お姉さん風もいらない。分かってると思うけど、舞ちゃん、そんな大人じゃないしね」
「それって、さり気にディスってる?私のこと」
「だって舞ちゃん、全然、余裕ないじゃない?エイダンは初めて付き合った人だから、特別だって感じてるだけだよ。舞ちゃんが好きだったのは僕のことだけだから」
「それは自惚れなんじゃない?」
「少しは自惚れさせてよ、そうじゃなきゃ、これからの1年、舞ちゃんからの返事を保留にしておけないから」
理央は私のオデコに自分のオデコをこつんと当てた。
「好きだよ、舞ちゃん、昔からずっと」
これはズルいよね、理央。
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