制服

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「これで私の大学生活、安泰だわぁ」 沙菜といつも通りの学食ランチ。 めでたく、同じゼミに決まりました。 お互い第一志望じゃなかったところが、ご愛敬。 「頼りにしてるわ、舞。それに理央君、医学部かぁ。いよいよ同じキャンパス」 「医学部はキャンパス違うけどね」 理央は内部進学で医学部を決めてきた。そこそこの倍率だったはずなのに、難なく突破。もっと上を目指せないこともないはずだったのに、そこは手堅く決めてきた。 だから、年明け、本格的な受験シーズン前に彼の進路は決定したわけだけど。 「あっ、舞、制服、クリーニング出したのが戻ってきたから、これからウチに寄らない?理央君と制服デートするんでしょ?ファッションショーしようよ」 「ファッションショーって。。。ただのコスプレ大会でしょ。無かったことに出来ないかなぁ。忘れててくれないかなぁ。。。。」 「無理無理。駒場さんと二人の制服デートをバッチリ尾行する計画たててるし、私。なんならダブルデートにする?この前の遊園地の時みたいに」 「尾行だの、ダブルデートだのって。。。。」 「最近イベント少なかったから、楽しみにしてるんだよね」 「何が楽しみなの?何の話?」 いきなり話に割り込んできたのは結衣だった。
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