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「ちゃんと理央のこと、好きだし。大切に思ってるから」
そんな風にハッキリを宣言されてしまった。
いつだって、決めなきゃいけない時に決めてくるのは舞ちゃんで。
ホント、相変わらずの男前。
「ズルいんだよね、舞ちゃん」
「何が?」
「。。。。この先は?舞ちゃんの部屋いっていい?」
「それはダメ。高校生の分際で。。。。」
「また年下扱いですか?」
「もう私、帰る。久しぶりに思いっきり走ったら、心臓バクバクだし」
「それって走ったから?」
舞ちゃんはソッポを向く。
結構、照屋さんなんだよね、昔から。
「送るよ、舞ちゃん」
そう言って、僕は舞ちゃんの手を握る。
指をからめて、僕のコートのポケットに。
「舞ちゃん」
「何?」
「大好きだよ」
多分、小学生の時に初めて会った時から。
そしてこれからもずっと。。。。
<了>
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