幸福の条件

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  しばらくするとさむくて、くらいところについた。ぼくがイエローをつれて車をおりたら、お母さんとおじちゃんはもう遠くにいた。   ぼくはお母さんが大好き。大好き。大好きだからなんにもいわない。   ぼくはしってる。ぼくはいらなかった。ここは灰色のまち。ぼくのいろもにごった。   さむくてうずくまってねむっていたら、ぼくとイエローを抱きしめるようにだれかが抱っこしてくれた。   「どこにいくの」   「あたたかいところ」   灰色の男の人はぼくをぎゅっとしてくれた。イエローもぼくと同じようにうずくまってぼくのうでに抱かれていた。
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