49人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
「っ…何を言って」
「俺はどっちでもいいぜ、さぁどうする?」
もう俺には選択肢なんて…ない。
「…っ俺が何でもしますから、琴には手を出さないで下さい。」
「よし決まりだな!早速、始めるぞ」
「何を…」
凱という男は厳つい男に指示を出すと、部屋を見てまわる。
そして、寝室に入るとベッドに座り、スーツの上着を脱ぎ始める。
「あんた、名前は?」
「た、橘洋司(タチバナヨウジ)です。」
「洋司、俺は凱(ガイ)だ。今からするのは…まぁ撮影だ、その娘は俺の部下に預けた方がいいだろう。」
「っ琴を、あの柄の悪い男に預けるのか!」
凱は吹き出したように笑うと、スマホを取り出す。
「ははっ、いや女を呼ぶから大丈夫だ、あいつは撮影係。上手くやれよ、じゃないとその娘を使うことになるから。」
無意識に琴を抱く腕に力がはいる。
最初のコメントを投稿しよう!