断れない提案

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「っ…何を言って」 「俺はどっちでもいいぜ、さぁどうする?」 もう俺には選択肢なんて…ない。 「…っ俺が何でもしますから、琴には手を出さないで下さい。」 「よし決まりだな!早速、始めるぞ」 「何を…」 凱という男は厳つい男に指示を出すと、部屋を見てまわる。 そして、寝室に入るとベッドに座り、スーツの上着を脱ぎ始める。 「あんた、名前は?」 「た、橘洋司(タチバナヨウジ)です。」 「洋司、俺は凱(ガイ)だ。今からするのは…まぁ撮影だ、その娘は俺の部下に預けた方がいいだろう。」 「っ琴を、あの柄の悪い男に預けるのか!」 凱は吹き出したように笑うと、スマホを取り出す。 「ははっ、いや女を呼ぶから大丈夫だ、あいつは撮影係。上手くやれよ、じゃないとその娘を使うことになるから。」 無意識に琴を抱く腕に力がはいる。
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