旦那様はお医者様

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 撮影を終えて、写真ができあがると昴は思いの外嬉しそうだった。私が写真を撮りたがっても「撮るなよ」って言って撮らせてくれないのに、前撮り写真は気に入ったようだった。  2人の寝室とリビングに飾る。いつでも目に入るため、その度に口角が上がる。  あー、私結婚したんだなぁ……。  毎度毎度、それを実感しては幸せな気分になるんだ。  そんな日々を満喫しながらやってきた本日の披露宴。  今日は守屋家一同と昴のお父さん、武内夫妻にご両親、それから私の仲良し同期が集まる。  昴は「保以外の友達なんか別に呼びたくもない」なんて可愛くないことを最後まで言うので、本当にこのメンバーで確定した。  武内先生以外の友達ったって、武内先生はほとんど兄弟でしょうに……。  きっと仕事ばっかりで忙しくて、他の友達とも会ってなかっただろうから、何年も会っていないような友達なんか友達じゃないなんていう理由もわからなくはない。  相手の結婚式も欠席に丸をつけたそうだし、武内先生の結婚式に昴がいただけで相当驚かれていた。  武内先生と和泉さんの結婚式は、私達が同棲を始めて暫くした頃に行われた。まだ夫婦になる前だというのに私のことも招待してくれ、昴と一緒に出席したのだ。  武内先生と昴が大学時代、たくさんの女性と肉体関係を持っていたからか、当然同じ大学出身の女性は1人もいなかった。  代わりに今は医師として働く大学時代の男友達がたくさん出席しており、中には中学、高校の頃の友達までいた。  私達のように静かに、慎ましくを目指した式とは違って、盛大に行われた結婚式。私も何回か友達の結婚式には出席したことがあったが、あそこまで豪華なのは初めて見た。  医者同士の結婚式だというのに実家に恥をかかせるな、と1番張り切って資金を出したのは和泉さんのお父さんだそうだ。
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