お題『麗らか』

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お題『麗らか』

『麗(うらら)』 もう亡き母の声が聞こえた気がした 『麗、あのね。なんで貴女にそう名付けたかわかる?』 日だまりのような優しい声にそう言われて、私は目を覚ました。 春の日射しがまだベッドに居座る私を照らす。 「知ってるよお母さん」 この春の日射しのような人に。
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