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私の肌をしっかりと味わうかのように舐め上げていく柚瑠木さんの舌の動きに、身体は簡単に翻弄されてしまいます。常夜灯だけの明るさとはいえ、やはりこんな痴態を彼に見せることが恥ずかしくて……
どうしていいのか分からない両腕を柚瑠木さんの背中に回して、彼のパジャマを掴みます。
「なんです? ああ、もっとして欲しいってことですか?」
「え、あ……ひゃあんっ!」
意地悪そうに「ふふっ……」を笑った後で、柚瑠木さんはカリッと先端を甘噛みしてきました。その刺激で私は背中を反らせてしまうけれど、それも彼を喜ばせてしまうだけ。
「柚瑠木さ、あっ…あん、や…ですっ、まってぇ……んぅっ!」
柚瑠木さんは何度も先端を吸い上げるのと甘噛みを繰り返して、私の身体に熱を与えて困らせます。嫌だと言っても、待ってと言っても彼は全く行為を止めてくれようとはしなくて。
そうしながらも大きな手で私の身体中に触れ、私が少しでも反応をする場所を見つけると執拗に刺激してくるんです。
「はっ、ああっ……まって、ゆるぎ……さんっ……おねが、だから……」
「駄目ですよ、月菜さんに余裕を与えると余計な事ばかり考えるようですから。今は僕の事と快感だけしか分からなくなればいい」
ささやかな膨らみの先端から唇を離した柚瑠木さんが、その赤い舌で濡れた唇を舐めてみせます。いつものストイックな雰囲気と全く違う、色気溢れる彼から目が離せなくなってしまいそうです。
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