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こちらの息も整わぬうちに柚瑠木さんの指が移動し、そのまま私の奥へと侵入してきます。その違和感に思わず顔を歪めてしまいます。
そんな私の顔を見て、柚瑠木さんは空いている手で私の頬にそっと触れ……
「痛かったですか?」
心配そうなその声音に私はふるふると首を振ってみせました。こんなに優しくしてもらえて、痛みなんてほとんど感じなかったのです。
ゆっくり彼が指を動かして抜き差しすれば、身体の奥がまた先程と同じように熱を帯びてくるのが分かります。頬に添えられていた手はいつの間にか胸の先端を弄り、私がその快感に気を取られていると奥に指が増やされました。
「は、んッ……ゆるぎ、さっ……まって」
二本の指が中に入るとさすがに苦しくて、私は柚瑠木さんに待ったをかけてしまいました。今まで何も受け入れたことのないその場所は、彼の細い指でも拒もうとするのです。
「きつ……、月菜さん力を抜いて?」
すぐに指を抜いてくれると思ったのに、柚瑠木さんは私の身体をあやすように撫でるともっと奥へと指を進ませました。細く長い彼の指が動いて、私の奥を刺激し未知の感覚を引き出そうとするんです。
「やあっ……まって、そこっ……ダメです、柚瑠木さん……っ」
感じているのが痛みなのか何なのか分からないまま柚瑠木さんに翻弄されて、勝手に涙が零れシーツを濡らします。
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