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先程まで受け入れていた彼の指とはまるで違う、柚瑠木さん自身の質量に私は驚き無意識に後ろへと下がろうとしたんです。だけど両手で私の腰を掴むと、彼は少し強引に私の奥へと入り込んできたのです。
指の時には感じなかった痛みが私を襲い、知らず知らずのうちに身体に力が入ります。
「……っ。月菜さん、大丈夫だから僕を信じて?」
優しい柚瑠木さんの声が聞こえても、私は身体の力を抜くことが出来ません。だって想像よりもずっと痛くて苦しかったから。
愛していれば痛みや苦しみなんてどうってことないと思っていたのに、現実はそうもいかなくて。
「むり、です……ぬいて、ゆるぎさっ……んっ!」
そんなお願いがどれだけ彼にとって辛いものかを知らなかった私。柚瑠木さんは困ったような顔をして私を見つめて「ごめん」と呟きました。
「……え?」
聞き返した瞬間、柚瑠木さんに唇を塞がれどうして彼が謝ったのか分からないまま。すぐに口付けは深くなり、彼の舌に私の口内が貪られていきます。
私は必死で柚瑠木さんの首に腕を回してそれに応えようとしたんです。唾液が零れ柚瑠木さんの熱で頭がぼうっとして来た時、下半身をズンッと一気に貫かれたのが分かりました。
「あああっ……!」
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