6659人が本棚に入れています
本棚に追加
/322ページ
冷静な柚瑠木さんが珍しく怒ったのかと思って心配になれば、今度は彼の本能に任せたような激しい動きに翻弄されることになって……
さっきまでは私の身体を気遣っていたのに、別人のように私の身体を揺らすんです。
「あ…ああっ、はんっ……やあ、だめっ…こわれちゃ……ゆるぎさ、んっ!」
もう自分が何を言っているのかも、彼にどんな嬌態を見せているかなんてことも分からなくなっていた。ただ身体の奥深くまで何度も穿たれ、何度も柚瑠木さんに昇らされるんです。
「凄い、月菜さんの中は熱く僕を締め付けてきます。トロトロに蕩けていて、とても気持ちが良い」
「あっ、そ…なこと、わかんなっ……はあ、ああんっ!」
嬉しそうに私にそんな報告はしなくていいです。恥ずかしくて顔を隠したいけれど、柚瑠木さんを強く抱きしめるこの腕は離したくなくて。
何度も深く私を求める彼の熱の全てを、この身体で受け止めたいんです。
「……っく、イくっ……!」
そう言って柚瑠木さんは私の奥深くに、彼の欲望を放ったのでした。
私達はそのままとても濃厚な二人の時間を過ごし、素肌で抱き合って眠りにつくことが出来たんです。
こうして迎える次の朝日はきっといつもと違って見えるはずだと、二人の新しい未来を思い描きながら……
最初のコメントを投稿しよう!