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ほんとのドルチェは・・・。
初対面の印象は
「なんか、フツー」
だったんだ
友達に誘われて行った
シングルズだけのパーティ
気になった人も
特にいなくて
私はパクパクと
目の前の料理を
食べていた
あとからあなたに
聞いた話だけど
「いい食べっぷりだな~、
おいしいもの、食べに
連れて行ってあげたいな~」
って思ったんだって
そんな意図は全然
なかったんだけどね
2次会のカラオケ、パス、
って言って帰ろうとした
私の後を追って
走ってきたあなた
「よかったら、連絡先
交換しない?」
友達から始めよう
そんな感じだったのに
気が付いたら
私はあなたに首ったけ
メッセージの返事が
すこしでも遅いと
ドキドキしちゃうの
なんかまずいこと
書いちゃったかもって
たいていの場合
あなたがちょっと
忙しかった、ってだけの
話なんだけどね
今はあたりまえみたいに
その会話の間隔を
あなたを想う気持ちで
埋めているの
あたりまえにあなたの
助手席で
お気に入りの曲を聴いて
あたりまえに
イタリアンレストランで
パスタをシェアして
感想言いあって
ドルチェは全種類制覇で
半分こずつなの
お腹いっぱいだね~って
言ったあとに
「まだ、君を食べてない」
ってぼそって言われて
赤面する私
「いいよね」
ってそんなこと聞かないで
もう、もう、もう、いつから私
あなたのことこんなに
大好きになっちゃったんだろ~?
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