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怪物は抱えていたオオカミの死骸を沼に投げ込みました。大きな水しぶきが上がり、オオカミは沼に沈んでいきます。
すると、黒い大きな影がオオカミが沈んだ辺りに近づいていきました。
怪物が見守る中、バシャバシャと水面が暴れます。突然の大きな音に驚いて、思わず木の影に隠れました。恐る恐る顔をのぞかせると、まだ水面は揺れていて、だんだんと赤く染まっていきます。
沼には何か怖いものが潜んでいるようでした。でも、今ならその怖いものはオオカミの死骸に夢中です。
怪物は意を決して沼に足を踏み入れました。
ドキドキしながら水面をうかがうと、ピチャピチャと波打っていますが、何かがこちらに来る気配はありません。
怪物はいそいそと沼を渡りました。
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