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夜よりも濃い暗闇に怖くなった怪物は、がむしゃらに走り出しました。
無我夢中で進んだので、何度も岩壁にぶつかってしまいます。勢いを弱めることなく激突したので、体のあちこちが痛くてたまりません。
いよいよ来たことを後悔し始めた時、岩壁とは違うものにぶつかりました。それは硬いが岩壁のようにゴツゴツとはしていません。
何だろうと手で探っていると、8つの赤い点と目が合いました。
ギョッとして身を引きますが、何かに体を押さえつけられて逃げることができません。
すると、赤い点の下で鋭い牙が鈍く光りました。それで、赤い点は目玉なのだと察します。
次第に目が慣れると相手の容がハッキリとしてきました。
怪物を捕らえていたのは巨大にクモでした。
慌てて怪物は逃げようとしますが、クモの脚がのしかかっているので身動きができません。
恐怖に震えるしかない怪物はクモに食べられてしまいました。
《バッドエンド》
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