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背後に迫るクモに焦った怪物は、適当に道を選びます。足は疲れてきて上手く力が入りません。
しかし、後方からクモが岩壁を引っかきながら走る耳障りな音がするので、足を止めることはできませんでした。
音との距離は離れるどころか、どんどん縮まっていきます。
もうダメだと諦めかけた時、何かにぶつかりました。激しく頭を打ち付けた怪物は額を押さえます。
何だろうと目の前のものに触れると、ゴツゴツとした手触りでした。それが岩壁なのだと気付き、さあっと血の気が引きます。
怪物が選んだ道は行き止まりだったのです。
立ちすくんでいると、すぐ後ろに気配を感じます。捕まってしまった怪物はクモに食べられてしまいました。
《バッドエンド》
【選択肢を選び直す】
https://estar.jp/novels/25726240/viewer?page=40&preview=1
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