マジックアワーの奇跡

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 ……そんなオチだろうとは思っていましたよ。ええ。  ちっとも悔しくないし! 全然悲しくないもん!!  部長が私より実験が好きなことは、前前前世から知ってましたよーだ!! 「どうした、田宮くん。目が赤いようだが」 「……なんでもありません」 「そういうわけで、俺はまたこれからマジックアワーライトペンを改良しなくてはならない。君とデザートを食べに行く約束をしていたが、完成まで待っていてくれないか」 「どうぞ、お好きなように!」  私は目をこすりながら部室を出て行こうとした。  その時だ。 「どこへ行く?」  部長の手が、私の手を掴んだ。
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