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君は会う度に、よく花の話を聞かせてくれた。
そんな君のことが僕は大切で仕方なかった。
でも、僕は弱いからその気持ちを認めることすら出来なかった。
それでも、君を守りたくて、抑えきれなくて、それであの日君を呼び出した。
でも、遅かった。
僕はあの日、大切なものを失ったんだ。
いや、落とした。落としてしまったんだ。
掴めたはずだったのに。
「君はもう、限界だったんだよね。僕はそれに気づけなかった、誰よりもそばに居たはずなのに。大切だったのに。君は僕に言ったよね。君はいつも私を助けてくるって、でも、僕の方が君に救われたんだよ。本当にありがとう。大好きだったよ。」
僕は君が大好きだった花とシオンの花に僕の想いを載せて、その場を後にした。
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