0.機械仕掛けの5分先

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0.機械仕掛けの5分先

   いつとも知れない未来のかけらを、もし覗くことができるのなら、小さなことに悩まされたりしないんだろうか。あるいは、可能性に触れることができれば、その迷いすら抱くことはないのだろうか。 ――何もないはずの器が揺れるこの温度の理由を、間違うことなく見つけ出せたらよかったのに。
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