第18章 「昼と夜の間」に何をすべきか

3/7
前へ
/8ページ
次へ
血塗れになりながらも、その強い精神力でなんとか持ち堪えている一花さんと、いつかさんによる不意打ちによって廊下の床にうつ伏せ状態で意識を失っている二三さん。 残された俺にできる事としたら・・・もうアレしかない! 俺は右手に全神経を集中させると【バケモノ】を遥かに超えたいつかさんに向かって我が身を突進させた。 執拗なまでのいつかさんの攻撃に切り刻まれていく俺の身体。それでもどうにかその攻撃を耐え抜いた俺はいつかさんの懐に入り込むことに成功。そして全神経を集中させておいた右手でいつかさんの頭部を鷲掴みにすると自身の持つ能力、忘却の礎(オブリヴィオン・キラー)を発動させた。 俺に残された最後の手段とは・・・それは俺の持つ能力、忘却の礎(オブリヴィオン・キラー)で俺自身をいつかさんの持つ過去へと飛ばし、まだ力が弱い頃の彼女を・・・まだ幼き頃のいつかさんの生命(いのち)を、俺自らの手でその永遠(みらい)ごと絶ってやるということなのだから・・・。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加