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俺がいつかさんらしき少女に近づこうとした時だった。
「やいっ!バケモノ!お前なんでこんな所で遊んでんだよっ!」
「そーだそーだ!」
「「バッケモノ!バッケモノ!バッケモノ!バッケモノ!」」
「違うもん!いっちゃんバケモノなんかじゃないもん!なんでそんなイジワルなこと言うの……う、う、うわぁ~ん」
突然来た数名の男子生徒が少女の事を【バケモノ】と罵り、苛め始める。
どうやら少女の正体は小学生時代のいつかさんで間違いないようだ。
「や、やめろっ!い、いっちゃんをいじめるな!!」
「なんだぁ哲雄?オマエ、このバケモンのことが好きなんかぁ?」
「………ち、違うやい💦で、でも女の子を寄って集ってイジメんのは………ぼ、ぼ、ぼくがゆ、ゆ、ゆるさないぞっ💦」
そうか・・・此処はいつかさんの記憶の中だった。っていうことは、今 男子生徒達からいつかさんを助けようとしているあの少年は哲雄君ってわけだな!
この時 俺はピンっと閃いたんだ!
もしかしたら、いつかさんをこの手に掛けなくても済む方法を・・・。
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