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仲良く手を繋ぎながら下校する二人を尾行する。
この時から二人は相思相愛だったんだなぁと、一人孤独に“ウンウン”頷きながら感心してみせる。
学校近くの公園に立ち寄る二人。
帰る素振りがまったく見受けられない。
とうとう陽が沈みはじめてきた。
『………まだ帰らないのかよ💦』
当時、毎日いつかさんの帰りが妙に遅かったのはこれが原因だったみたいだ。
「哲雄~♪」
誰かが哲雄君を呼んだ。
「あっ!おかあさん♪」
「おっ!?哲雄ったらいっちょまえに女の子と一緒なんかい♪」
「うん/////同じクラスのいつかちゃんっていうんだよ♪」
「へぇ~いつかちゃんって言うんかい♪
哲雄と仲良くしてくれてありがとな♪
でももう暗くなってきたからさぁ早く帰ろうな♪」
哲雄君の母親の登場により、絶好のチャンスを逃してしまった。
どうやら今日はもう諦めるしかなさそうだ。
次に狙うは・・・やはり日中である【昼と夜の間】しかない!そう踏んだまでは良かったが、どこかで寝泊まりできるような金など持ち合わせていなかった俺は仕方ないので学校近くのこの公園で野宿することにしたんだ。
・・・続く
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