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『たっだいまぁ━━っ♪』 ・・・なんの返事もない。 『あれ?一姉まだ帰ってきてないのかなぁ?』 〈ガサッ〉 『ったく不用心だな 一姉ったら! 玄関の鍵も掛けないでどこ行っちゃってんのかしら!』 〈ガサッ〉 『あ━━っ喉渇いた! とりあえず台所行って何か飲もぉっとぉ!』 〈ガサッ〉 『なんだぁ♪いっちゃん居るんじゃん♪ 居るんだったらちゃんと返事しなきゃダメじゃないか!』 「あっ!()~お帰りなさい♪全然気が付かなかったよ💦」 〈ガサッ〉 『ところで流しで何洗ってんの?』 「えっ?(さっき)まで一人でお茶してたから、その洗いもんをしてんのよ💦」 〈ガサッ〉 『ん?何か変な音した?』 「そ、そう?私には何も聞こえないけど💦」 〈ガサッガサッ〉 『ほらっ!やっぱりしたよっ!』 「………」 〈ガタンッ〉 『あたしといっちゃんの部屋の方からだ!』 あたしは喉の渇きなどそっちのけで自分の部屋へと向かった。 そこには・・・。 「ふ、二三っ!に、逃げてっ!」 頭から血を流し、全身真っ赤になった姉:一花が床を這いずる姿が・・・。 『い、一姉!?ど、どうしたの!? そ、それに「逃げてっ』てどういう……』 その瞬間・・・あたしの頭部に激痛が走った。 あたしが振り向き様に見たもの。 『な、なんで………』 それは、今まで見たこともない【バケモノ】と化した姉:いつかの姿だった。 そして、私の意識は徐々に徐々に遠退いていくのであった・・・。
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