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「初めまして。氷宮 蜜月です。宜しくお願いしますね。」
談話室のソファーでお茶を飲みながら蜜月は言った。
「宜しくね、蜜月くん。私は和音。それから息子の美和と娘の若葉。仲良くしてくれると嬉しいわ。」
「はい。宜しくね美和くん、若葉ちゃん。」
「宜しく。」
ぶっきらぼうに言ったのは美和。
若葉はキラキラした笑顔で蜜月の顔を覗き込んでいた。
「ん?どうしたの若葉ちゃん。」
「おにーちゃん、てんし?」
「??天使?」
「あらあら、蜜月くん、綺麗だものね。でも違うわよ若葉。蜜月くんは若葉のお兄ちゃんになるの。」
「おにーちゃん、みーくんと一緒?」
そう聞く若葉に美和が頷いた。
「ああ、俺と一緒だ。俺と若葉のにーちゃんだな。」
「ほんと?おにーちゃん!みわおにーちゃんとみつきおにーちゃん!!」
若葉はぴょんぴょんと美和の膝の上で跳び跳ねている。
「ふふっ宜しくね、若葉ちゃん。」
蜜月はフワリと微笑んだ。
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