憧れの貴方に捧げる命

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ードンガラガッシャーン ノコピーはいつまでも襲ってこない血の匂いそして襲ってこない痛みにおそろおそろ目を開けると 『貴様、大丈夫か?』 『く、く、クッパ様!?』 なんと、クッパがノコピーを覆うように身を呈して庇ったのだ そして、クッパは起き上がると腕から血が流れていた 『クッパ様!お怪我を!!これから、マリオとの戦いがあるというのに私は何てことを!』 庇われただけでなく憧れのクッパに怪我をさせてしまったノコピーは慌てる しかしクッパは 『こんな怪我なんて事はない。…貴様に怪我がなくて良かった。それより、貴様の方が酷そうではないか…最近激務続きでロクに休めてないのだろう。この戦いが終わったらしっかり休むのだぞ!』 と言えばクッパはそのまま去っていったと ノコピーはクリクリに話した。 勿論クリクリもクッパを尊敬して憧れているので 「クッパ様〜!流石イケメン!!カッコいい!」 と、大興奮。しかしノコピーは逆に落ち込む一方で 「あの時俺の事庇わなかったら腕に怪我なんてしなかった。怪我なんてしなかったらマリオに負けなかったんだ! だから、俺が今回クッパ様の顔に泥を塗ってしまった原因なんだよ!!」 「…ノコピー」 クリクリはノコピーの真面目で責任感がある性格なのを知っていたので、なんと声をかけて良いのか分からなかった 「…じゃぁな、クリクリ。今までありがとう、これ、上司のカメック婆様に渡しておいてくれよ」 と言って、クリクリに辞表を渡す しかし、クリクリはある事を思い出す 「ノコピー、やめるなよ!クッパ城を辞めるって事はそれは……」 「分かってる。クッパ城務めこれでも長いからな。それも覚悟の上だよクリクリ」 クッパ城は来る者拒まないが出て行く者は裏切り者として烙印を押される そして、裏切り者が辿る道は一つだけ それは……死である 「やめろよ!!俺、ノコピーに死んでほしくなんて…ウグッ!?」 ノコピーを必死で止めようとクリクリは駆け寄るが、ノコピーはクリクリのお腹に拳を入れて気絶させる 気絶したクリクリをノコピーは優しく医務室の横の部屋で寝かせる。 「クリクリ、その手紙を頼んだよ」 ノコピーは涙を拭いて、その場を去る そして、ノコピーはクッパ城を出て行ったのだった 暫く経つとクリクリは仲間のクリボーに起こされる クリクリは直ぐに起き上がり、クッパの下まで涙を流しながら走り叫ぶ 「ノコピーが……ノコピーが!!
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