憧れの貴方に捧げる命

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「馬鹿にするなよ。部下が傷ついたり、倒れたりするのをみたら辛いに決まってるではないか!傷つくに決まってるではないか!!当たり前の事を我輩に言わせるではない、馬鹿者!!」 ノコピーを叱っているクッパはいつもの威厳のある大魔王ではなく、部下を思いやる上司であった。 クッパはノコピーを太くて頼り甲斐がある腕でノコピーを抱きしめ 「命を簡単に捨てるではない!!捨てるぐらいなら我輩に捧げよ!我輩は捧げた物を無下にはせん!」 「クッパ様…….」 「ノコピーよ…貴様は責任感の強い奴だ。そんな奴が我輩の配下にいて我輩は誇りに思う。もう悔やむな!」 クッパはノコピーの顔をみて乱暴に涙を拭き頭を撫でる しかし、ノコピーはまた顔を下げて 「しかし、俺は…クッパ様を裏切ったんですよ……しかも怪我までさせた…」 「あの時の怪我の事まだ悩んでおるのか、あの怪我で我輩がマリオに負けたと? そう貴様は思ってるのか」 ノコピーは縦に頭をふる するとクッパはため息をついて 「あんな擦り傷如きで敗因の原因になるはずなかろう。それにあの時の怪我ならマリオと戦う前に完治しておるわ」 ノコピーは顔をあげた 先ほどから抱きしめてくれていた腕をクッパはノコピーに見せれば何もないようにする 「ですが……俺は…クッパ城を抜けました。しかも、勝手に……これはクッパ様に対して完全な裏切りです。裏切り者の俺はその罪にたいして罰を受けなければならないのです。」 ノコピーはまた顔を伏せながらクッパに告げる。そして、クッパの腕から離れようとしたが、クッパはノコピーを掴まえたまま離さない
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