リンドヴルムの伝説

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リンドヴルムの伝説

 数百年前の古城の当主ローガンは、竜と人間との間に生まれた魔人であった。ローガンの背中の中央にはスペード型の真っ黒い(アザ)があった。  ローガンが18歳の誕生日を迎えた時。その痣から皮膚が腐り始め、全身が腐乱死体のように崩れ、命を落とす寸前。  彼の父とされる竜、リントヴルムが出現し、ローガンに向かって深い紫色の液体を吐きかけた。すると、みるみるローガンの体は再生し健康になった。    その後、ローガンは130年間、18歳の若さを保ち、130年目の誕生日に突如、煙のように消滅したと言い伝えられている。 
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