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第七章 主要登場人物<アスカニア大陸戦記 第二世代>(※ネタバレ含む)
(本編:アスカニア大陸戦記 ユニコーンの息子達の主要な登場人物)
アレキサンダー・ヘーゲル
(アレキサンダー・ヘーゲル・フォン・バレンシュテット)
騎士♂
本編の主人公。
ラインハルトとナナイの次男。バレンシュテット帝国第二皇子。
女の子のような顔立ちは、ラインハルトよりナナイに似ている。
金髪で瞳の色はナナイと同じエメラルド。愛称はアレク。
厳格な父ラインハルトと冷淡な兄ジークフリートが苦手。
父親である皇帝ラインハルトから悪戯を咎められ、罰として平民のアレキサンダー・ヘーゲルとしてバレンシュテット帝国軍 士官学校 平民組へ入学させられる。
幼馴染のヒロイン・ルイーゼと行動を共にする、ルイーゼと相思相愛の恋人。
初めて見た神職の巫女で、清楚な年上女性であるフェリシアに憧れる。
同じ小隊のナディア、エルザを抱いて肉体関係を持ったため、近い将来、二人をそれぞれ第二夫人(第二妃)、第三夫人(第三妃)に迎えて『メイド付きお屋敷』を買い与えなくてはならなくなり、何とかして帝国第二皇子の身分を取り戻さなければならなくなる。
寂しがり屋の世間知らずだが、仲間想いであり、士官学校での学園生活を通じ、兄ジークフリートを目標として上級騎士になるべく仲間と共に成長していく。
ルイーゼ・エスターライヒ
暗殺者♀
本編のヒロイン。セミロングの亜麻色髪の女の子。アレクと相思相愛の恋人。
準貴族である騎士爵家の娘で、アレクと同い年の幼馴染。初恋の人であるアレクに想いを寄せる。
貴族とは名ばかりで貧しい実家の口減らしのため、幼い頃に皇宮にメイドとして奉公に出された。
自分を実の娘のように可愛がってくれた皇妃ナナイを母のように慕い、ナナイの命によりアレクの護衛 兼 目付役として、士官学校に入学する。
入学してからは、健気に想い人であるアレクの身の回りの世話をする。
生真面目な性格のため、小隊の女の子たちから色々とイジられることが多い。
小隊では、ナタリーと共に率先して炊事を受け持つ。
アレクの前では可愛い女の子だが、戦闘になると戦士の顔の一面を見せる。
アルフォンス・オブストラクト
戦士♂
アレクの相棒。愛称はアル。
黒い剣士ジカイラと氷の魔女ヒナの長男。黒目黒髪の体躯の良い男。
伊達と酔狂を信条とする、明るい陽気な厨二病のお調子者。
両親は革命戦役の英雄で、特に父ジカイラを非常に尊敬しており、
「アルフォンス・オブストラクト・ジカイラ・ジュニア」と名乗っている。
父ジカイラから「アレキサンダー・ヘーゲルの伴をしろ」と言われ、士官学校に入学する。
軍用列車でアレクと出会い、以後、アレクと行動を共にする。
同じ小隊のナタリーと相思相愛の恋人。
ナタリー・チャウデゥリー
魔法使い♀
爆炎の大魔導師ハリッシュと大召喚士クリシュナの娘。
南方出身の褐色の肌をしているプラチナブロンドの髪の琥珀色の美しい瞳した女の子。
両親は革命戦役の英雄であり、父ハリッシュは帝国魔法科学省長官を務める。
育ちの良い大人しいお嬢様で、ルイーゼと一緒にいることが多い。
両親から「アレキサンダー・ヘーゲルの伴をしろ」と言われ、士官学校に入学する。
軍用列車でアレク達と出会い、以後、アレク達と行動を共にする。
同じ小隊のアルと相思相愛の恋人。
エルザ
剣士♀
獣人ビーストマン三世。
帝国南部の獣人荒野出身。
猫のような獣耳と尻尾を持つ獣人三世の陽気で活発な女の子。
エルフのナディアとウマが合い、一緒に生真面目な性格のルイーゼをイジることが多い。
小隊の、お色気&お笑い担当。自称『ユニコーンの獣耳アイドル』『肉食女子』『子猫のような乙女』『第三夫人』。
飛行空母でアレクの母ナナイを見て、アレクの実家が『大富豪』であることを察し、相棒のナディアと共に何とかしてアレクの愛人になろうとするうちに、目標に向かって直向きに頑張っている優しいアレクに惹かれ肉体関係を持つ。
夢は『メイド付きお屋敷』に住むこと。
トゥルム・ドルジ
槍術士♂
蜥蜴人
帝国北西部の湖沼地帯出身。一人称は私
口数は少なく、生魚を食べる。
戦士の部族であるドルジ一族の出身であり、部族代表として士官学校に招聘されたため、責任感が強く、勉強熱心である。
ドミトリー・ボグザ
修道僧♂
ドワーフ
帝国北東部の山岳地帯出身。一人称は拙僧。
スキンヘッドで脳筋の朴念仁。部族代表として士官学校に招聘された。
悟りを開き、格闘武術を極めるため、日々、研鑽している。
ナディア・フロレスク
精霊使い♀
エルフ
帝国北東部の森林地帯出身。
妖精のような美貌と華奢な体格をした女の子。
獣人のエルザとウマが合い、一緒に生真面目な性格のルイーゼをイジることが多い。
小隊の、お色気&お笑い担当。自称『ベジタリアンの肉食女子』『第二夫人』。
飛行空母でアレクの母ナナイを見て、アレクの実家が『大富豪』であることを察し、相棒のエルザと共に何とかしてアレクの愛人になろうとしてアレクと肉体関係を持ち、やがて本気になっていく。
夢は『メイド付きお屋敷』に住み、執事やメイドから『奥様』と呼ばれること。
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ルドルフ・ヘーゲル
騎士♂
グリフォン小隊 小隊長。
皇帝ラインハルトと義妹ティナの長男。ジークの異母弟、アレクの異母兄に当たる。
自分の父親の顔を知らず、未婚の母と母の姉夫婦、祖父の元で育つ。
周囲から彼の母が『未婚の母』であることを詰られながら育ったため、グレている。
心無い人達が、ルドルフと彼の母を『淫売』『売女の子』などと罵る度にルドルフは突っ掛かり、頻繁にトラブルを引き起こしていた。
首席僧侶である彼の母は、頑として父親の名前を明かさず『父親は至高にして最強の騎士』とだけルドルフに教えた。
自分も騎士になって父親を探すため士官学校へ入学。
士官学校に入学してからも、頻繁に周囲とトラブルを起こしている。
ルイーゼに自分の生い立ちと同じ『暗い影』があること察し、身の上話をする。
天覧試合の決勝戦で上級騎士の剣技を身に付けたアレクに敗れ、結果グリフォン小隊は準優勝となったが、父である皇帝ラインハルトと再会し、自らの生い立ちを知る。
ブルクハルト・ヴェーバー
戦士♂ 十四歳
グリフォン小隊 ルドルフの副官格。戦斧の戦士。
天覧試合の決勝戦で、アルと一騎打ちで勝負するが敗れる。
フレデリク・コイエット
戦士♂
フェンリル小隊 小隊長。戦斧の戦士。
天覧試合の第九回戦でアレク達ユニコーン小隊と戦う。
アレクと一騎打ちで戦うが、上級騎士の剣技を身に付けたアレクに敗れる。
エマ・ベルムバッハ
僧侶♀
フェンリル小隊 治癒回復担当。
皇帝ラインハルトから直接、帝国騎士十字章を授与されて士官学校のヒーローになったアレクに憧れ、片想いする。
学校の屋上でアレクにお菓子とラブレターを渡した女の子。
天覧試合の第九回戦でアレク達ユニコーン小隊と戦い、アレクに捕まる。
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ジークフリード・ヘーゲル・フォン・バレンシュテット
上級騎士♂
ラインハルトとナナイの長男。バレンシュテット帝国皇太子。愛称はジーク。
無口でクールだが両極端な性格。愛するものには優しく、敵には冷酷で残忍。
両親から期待と愛情を一心に受けて育ったため、家族想いで責任感が強い。
金髪で顔も容姿も性格も父ラインハルトそっくりだが、瞳の色だけが違い、その色は母親のナナイと同じ美しいエメラルドである。
両親や周囲からの期待に答えるべく禁欲的で、人前では『強者』『支配者』『軍人』として振る舞う一方で、影では必死に懸命に努力している。
英雄である両親から受け継いだ才能と、懸命な努力の結果、帝国最年少の上級騎士となり、士官学校で全科目満点で首席。評価は全てA。飛び級で卒業した。
いつまでもナナイに甘えているアレクを冷たく突き放すが、内心では『将来、アレクは自分の右腕に』と考えているため、アレクの成長を目の当たりにすると、本来の優しい顔を見せる。
トラキア戦役で帝国軍を勝利させたその武功により士官学校を飛び級で卒業。
ソフィア、アストリッド、フェリシアの三人の妃と結婚した。
ソフィア・ゲキックス・フォン・バレンシュテット
(ソフィア・ゲキックス)
竜騎士♀
『大陸最強の竜騎士』と名高いアキックス伯爵の孫娘。
皇太子ジークフリートの正妃 兼 護衛 兼 副官。
燃えているような紅い髪と瞳を持った美少女で、帝国最年少の竜騎士。
性格は勝ち気で気性は極めて激しい。
皇太子のジークと共に士官学校を飛び級で卒業した。
『強者』『支配者』『軍人』であり剣術で自分に勝った皇太子ジークに心底惚れ込んでいる。
ジークに抱かれ純潔を捧げてからは、皇太子正妃であることを自覚し、周囲に八つ当たりする事は少なくなった。
ダークエルフの霊樹の森との戦闘において、祖父アキックス伯爵から預かった竜笛で古代竜王シュタインベルガーを召喚する。
トラキア戦役で帝国軍を勝利させたその武功により騎士十字章を授与され、ジークと共に士官学校を飛び級で卒業。
皇太子ジークフリートの皇太子正妃として結婚。
軟弱なアレクと卑屈なキャスパー、トラキア人のフェリシアを毛嫌いしている。
アストリッド・トゥエルブ・フォン・バレンシュテット
(アストリッド・トゥエルブ)
魔法騎士♀
『神速と速攻の魔法騎士』帝国四魔将ヒマジン伯爵の娘。
皇太子ジークフリートの皇太子第二妃 兼 護衛。
ソフィアとは対照的な、理知的で思慮深く洞察力に優れ、物静かで大人しい澄んだ勿忘草色の髪と瞳の美少女で、帝国最年少の魔法騎士。
皇太子のジークと共に士官学校を飛び級で卒業した。
紳士で禁欲的自己犠牲的な人柄に惚れ込んでジークを深く愛している。
ジークに抱かれ純潔を捧げてからは、長男という立場上、母ナナイに甘えることができなかったジークの母親代わりとして、ジークの『弱さ』や『脆さ』を受け止める。
トラキア戦役で帝国軍を勝利させたその武功によりジークと共に士官学校を飛び級で卒業。
皇太子ジークフリートの皇太子第二妃として結婚。
フェリシア・アーゴット・フォン・バレンシュテット
巫女 ♀
トラキア連邦の議長にしてバラクレア王国の女王。
黒目黒髪で目元にほくろのある美人。
皇太子ジークフリートの皇太子第三妃。ジークより一歳年上。
先代の連邦議長を務めた父王が鼠人との戦いで戦死したため、娘であったフェリシアが父王から王位と議長職を引き継いだものの、その統治は困難を極めた。
先代の父王は、強大なバレンシュテット帝国を恐れるあまり、甘言に乗って他の連邦諸侯に内密でダークエルフと取引し、トラキア連邦領内に『霊樹の森』の移設を認めた。それが全ての国難の元凶であり、フェリシアがその国難を背負う事になる。
修道院育ちのお姫様で、気が強くプライドが高い。
帝国側に寝返ろうとした議員達に捕まるが、アレクとルイーゼに救出される。
アレクは初めて見た神職の巫女で、清楚な年上女性であるフェリシアに憧れる。
トラキア戦役において、ジークの第三妃となることと引き換えに戦争犯罪人としての処刑を免れる。
最初は、凍てついた氷のようなジークを恐れていたが、その優しさに触れるに連れ次第に惹かれていく。
皇太子ジークフリートの皇太子第三妃として結婚。
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ヨーイチ・キャスパー三世
従騎士 ♂
先代キャスパー・ヨーイチ男爵の甥。
貴族組のボス格。バジリスク小隊隊長。
オカッパ頭、瓶底眼鏡、出っ歯で小柄のネズミのような、神経質な小男で、プライドだけはやたらと高い貴族子弟。
他の貴族子弟には『自分は皇太子殿下の側近だ』と吹聴し、貴族組のボス格気取りである。
ヨーイチ男爵家は、革命戦役の際に先代が革命政府側についたため、帝政復活後、『逆賊』として減封処分と転封処分を受けた。
何とかして『逆賊』の汚名を晴らそうと、皇太子であるジークに腰巾着のように付きまとい、卑屈になって必死に取り入ろうとするが、ジークには、とっくに下心を見透かされ、全く相手にされていない。
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