第百五十八話 野営訓練(三)

1/1
前へ
/175ページ
次へ

第百五十八話 野営訓練(三)

「そんなに驚く事は無いでしょ?  私の裸なら毎晩見ているのに。それに・・・」 「それに?」 「前は、よく一緒にお風呂に入っていたじゃない」 「それは幼い頃の話で、オレとルイーゼと母上の三人で風呂に入っていた話だろ!」  ルイーゼは、驚いて狼狽えるアレクの姿を見て、口元に手を当ててクスクス笑うと、身体をお湯で流して浴槽に浸かる。  浴槽に浸かりながらルイーゼは、照れて背中を向けているアレクの背中を見ると、天を仰ぎ、満天の星空を眺める。  二人だけの空間に、引いては寄せ、寄せては返す、穏やかなさざ波の音が聞こえる。  ルイーゼがアレクに話し掛ける。 「綺麗ね。満天の星空。・・・それに波の音。落ち着くわ」 「ああ」  ルイーゼは浴槽から上がると、アレクの背中を洗い流し始める。  そして自分の胸で石鹸を泡立てると、アレクの背中に当てて擦る。  柔らかい女の肉の感触が背中に伝わり、アレクが驚く。 「ええっ!?」  ルイーゼは悪戯っぽく笑いながらアレクに告げる。 「私、見たわよ~。アレクが、あの二人にローション塗っているときの顔。・・・鼻の舌を伸ばしてニヤニヤしてた。・・・アレクは、ヌルヌルなのが好きなのかな~って思って」  アレクは慌てて否定する。 「い、いや! そんな事は無いよ!!」  ルイーゼは、自分の胸をアレクの背中に当てて擦りながら、後ろからアレクの男性器を握る。 「・・・嘘ばっかり。オチ●●ン、こんなに勃ってる」  ルイーゼの裸と胸の感触にアレクの身体は反応していた。 「はは・・・」  アレクは苦笑いする。  ルイーゼは、両手でも石鹸を泡立てると、胸をアレクの背中に当てたまま、アレクの男性器を後ろから手を回して握り、しごき始める。 「オチ●●ンは、よ~く洗わないと・・・」  へそまでそそり勃った男性器をルイーゼの柔らかい手に包まれながらしごかれ、石鹸の泡のヌルヌル感が、アレクの快感に拍車を掛けていた。 「ダメだって、ルイーゼ! 射精する(でる)って!!」 「良いじゃない。射精()しても。・・・誰も見てないわ」  程なくアレクは、ルイーゼの手の中で射精する。  ルイーゼは、男性器から勢い良く脈を打って出される子種を手で受けて眺める。 「凄い・・・。濃いのがこんなにたくさん。・・・今朝もしたのに、溜まっていたの?」  アレクは苦笑いする。  ルイーゼは、自分とアレクの身体の石鹸を洗い流すと、椅子に座るアレクの前に跪いてアレクにキスする。  アレクの口の中に差し込まれたルイーゼの舌が、想い人の舌を探り当てると、離すまいとねっとり絡み付く。  キスを終えた二人の唇の間に唾液が糸を引く。  ルイーゼは、うっとりとアレクの顔を見詰める。 「アレク。・・・私の皇子様」  ルイーゼは、アレクの首筋、胸、腹と順にアレクの身体に愛おしそうにキスしていくと、再び膨らんできたアレクの男性器を口で咥え、口淫を始める。  アレクが呟く。 「ルイーゼ・・・」  アレクの男性器は、繰り返し柔らかい肉壺に包まれて吸引され、ルイーゼの舌先が裏筋と小帯を舐め上げる。  ほどなくアレクの男性器は、再びへそまでそそり勃つ。  ルイーゼは、固くなったアレクの男性器を口から出すと、うっとりとアレクの顔を見詰める。  アレクは、自分を見詰めるルイーゼの目を見ると、ルイーゼの目がアレクに切実に訴えていた。 「抱いて欲しい」と。    アレクは、椅子から立ち上がると、二の腕を掴んでルイーゼを立ち上がらせる。 「ルイーゼ。両手をここに・・・」  アレクは、ルイーゼに浴槽に使っている木の樽の縁に両手を着かせると、後ろからルイーゼの秘所を弄る。 「あっ・・・」  アレクの指先にルイーゼの秘所から滴る透明な体液が絡み付く。  アレクは、ルイーゼの秘所に男性器を押し当てるとルイーゼに告げる。 「挿入する(いれる)よ」   ルイーゼは、無言で頷く。  アレクは、ルイーゼの秘所にゆっくりと男性器を挿入する。 「あぅ・・・、わ・・・」  秘所から、こみ上げてくる快感に、ルイーゼが喘ぎ声を漏らす。  アレクの男性器のエラがルイーゼの秘所の肉襞をめくりながら奥へと挿入されていく。  アレクは、ルイーゼの秘所に男性器を根元までを挿入すると、ゆっくりと動き始める。 「ふうっ・・・、ううっ・・・、あああっ!」  ルイーゼは、込み上げてくる快感から、両膝が震え、漏れ出る喘ぎ声を必死に堪えていた。  アレクの腰の動きは、その息遣いと共に次第に激しくなり、ルイーゼのお尻に腰を打ち付けるようになる。  半時もしないうちに、アレクはルイーゼの中に射精する。  アレクの射精と同じタイミングでルイーゼも性的絶頂に達する。  アレクは、後ろから両手でルイーゼの胸を揉みしだくと、首筋にキスし、耳元で囁く。 「ルイーゼ。・・・凄く良かったよ」  ルイーゼは、浴槽の木の樽の縁に掴まったまま、ガックリとその場にへたり込む。  アレクは、ルイーゼを気遣う。 「大丈夫かい?」 「アレク、腰が抜けて動けないの。・・・どうしよう」 「ちょっと待ってね」  アレクは、動けないルイーゼの身体をタオルで拭くと服を着せ、自分も身体を拭いて服を着ると、ルイーゼを背中に背負う。  ルイーゼは、アレクに背負われたまま、その首に腕を回して呟く。 「アレク。ありがとう」
/175ページ

最初のコメントを投稿しよう!

65人が本棚に入れています
本棚に追加