朔望

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朔望

新月の日 月は太陽と重なって 影のように ひそめて 月の表情 表と裏 確実に 存在している また 新たに 満ちはじめ 姿を見せるのだから 月 太陽 陰と陽 昼と夜の間を行ったり来たり 陰があるから 陽が差して 背後に明かりを灯す 身体も心も ゆっくりと 時間をかけて 暖まっていくよ 満月の日 光が夜を照らして 心と身体 蕩けていく 昼と夜の間を行ったり来たり 月まで 時間旅行 届くようにと 新月から満月まで ずっと 一緒に 満ちても 欠けていても 鼓動は続く ずっと 一緒 離れない
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