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超能力者とサイボーグによる能力の解放は次元の裂け目を創り出し、この世界の裏にある「夢の楽園」を傷つけてしまった。そのため楽園の修復と元凶を押さえ込むため、四匹の妖精が地球に派遣された。
妖精達はそれぞれ清きときめきの持ち主と融合することでキラマジ戦士に変身、復活した「秘密結社ブレイカー」と日々戦っていた。
そのうちの一人、キラマジ・ワンダー。美しいドレスを身に纏うスタイル抜群な少女。しかしワンダーの姿と本当の姿は似ても似つかない。あくまでも変身後の姿はときめきの持ち主が思い描く、なりたい夢の姿なのだ。
では、本来はどんな子なのかというと。
「は~、あたし疲れちゃったー」
小さな背丈に赤いランドセル。
齢六歳の女の子にしてすずみと和也の娘、ありすである。
『休んでいる暇はないダス!次の敵が来ているダスよ!』
「えー」
『もう一回変身するダス!』
悪事を働いていた超能力者の二人組が、こちらに向かって突撃してくる。おおよそ人の出せるスピードではない、超能力を使用して高速移動しているのは明白だった。
「キラマジ・キラキラ・エボリューション!」
『行くダスよ~!』
対してありすはワンダーに変身して、突撃に真っ向から立ち向かう。
激烈なつむじ風が舞い踊った。
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