ある一つの世界の小さなお話

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 それ以来、彼女は僕の前から姿を消した。  いつもの待ち合わせ場所からも、よく通っていたコンビニからも、教室からも、学校からも、この街からも、そして、僕の世界からも、消えた。  だから、僕は、彼女の名前が分からない。  覚えているのは、あの日の温もりだけ。  そして、ずっと考えるようになった。 「ここじゃない世界って、どんな世界なんだろう」
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