のだめカンタービレ

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のだめカンタービレ

アーカイブス その1 放映期間 : 2006年10月16日~12月25日 (月曜日午後9時) 回数   : 11回 「千秋センパイがモーツァルト⁈ ぎゃは!」 「何がおかしい!」 「だあーってぇ、モーツァルトはピンクでしゅよお」  これだけで、のだめがいかに音楽を直感で捉えているかわかる。  音大指揮科の千秋は、俺様キャラ。誰にも自分の世界を侵されなかったのに、マンションの隣の汚部屋に住むピアノ科の野田恵、通称のだめにペースを乱されていく。彼女の弾くピアノに天才的な煌めきを認めるが、のだめ本人は才能を自覚していない。  もともとマンガではまり、何回も読んだ。マンガでは、音楽は感じるが無音なのが玉に傷だ。うまい具合に実家の父がクラシックのCDのセットを持っていたので、それを聴きながら読んでいた。  もう、一見平凡に見えるのに実は天才というキャラクターが大好物なんだよね。  あまりに原作にはまり過ぎると、映像化された時に違和感を覚えるけど、それはすぐに吹き飛んだ。  やっぱりそれは、上野樹里の存在感だと思う。マンガののだめも悩んではいるけど、マンガの性質上変態な部分が強調されるし、捉えどころがない。ドラマののだめは変態度が更にアップするけど、もがいて苦悩する部分もちゃんと描かれている。ことに、樹里ちゃんののだめは、きちんと意志を持っている。のだめとしては最高だったんだけど、それ以後、どんなに理知的な役を演じても、あのつんのめるような独特なテンポのしゃべり方に聞こえるんだなあ。私は好きだけどね。  それから、玉木宏の千秋。あれはいかんよ。色気と表情が有り過ぎだもん。笑 原作の千秋はクールでドライ。顔もさらっと描かれている。なのに、ドラマの千秋は感情があふれてるもんね。  そして、笑えるのはミルヒー。ドイツ人のマエストロを竹中直人氏が付け鼻で演じているんだな。  折しも平日の午前中のドラマ放送で、再放送している。好きなドラマは何回見てもいい。今では主役級の俳優陣が、ぞろぞろ出演している。水川あさみさんなんて、全然変わってないの。すごいね。 さて放送では、千秋の活躍を目の当たりにしたのだめが、本格的に音楽に向き合うようになるところ。コンクールの演奏が見ものだ。 そしてこれから先、大好きなシーンが待っている。「夕焼けの中、おとぼけののだめを後ろからハグする千秋」「コンサートの指揮を終え、感激が抑え切れない千秋」。あれ? 千秋ばっかり! 笑 当時私は、のだめ一色になった。のだめの2枚組CDまで買って、大いに浸っていたのである。主題曲の「ベト7」エンディングの「ラプソディー・イン・ブルー」連弾する「ラフマニノフピアノ協奏曲」いいわあ! 出演 : 上野樹里 玉木宏 他 脚本 : 衛藤凛 原作 : 「のだめカンタービレ」二ノ宮知子 音楽 : 服部隆之
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